浮気をした男の気持ち 2

やはり俺は結婚なんかしてはいけなかった人間なのだろう。

いずれこうなるとは思っていたが

思っていたより早くこうなってしまった



罪悪感があった。

でもこうなってしまった。


誘ったのは俺じゃなかった。

しかし

断らなかったのも俺だ


理性と本能で多少迷いがあったが


裏切ることに迷いがあったが


この機会を逃したら、もうこの女性とセックスする機会は二度とないかもしれない、たぶんないだろう


という気持ちによりその日だけ妻を裏切ることにした


はっきり言って


妻のほうが容姿も性格もいい女だと思う。

少なくとも俺の好みは間違いなく妻だ


では

なぜ、この女性に惹かれたか


多少若い。  

妻とは違うタイプの身体をしている

積極的なのが男として嬉しかった


そのくらいしか理由がなかった。

あとは男は沢山種を蒔きたいという本能によるものだろう


女は積極的だった

欲望を隠すこともなく


自分の若いとき

欲望がたぎっていた頃を思い出した


女はマゾヒストだった

罵られることを望み

1人で勝手にごめんなさい、と謝りながら行為に没頭していた


雌豚と言えと言う

言えと言われて仕方なく言うが

はたしてそれで嬉しいのかと思うが

それに喜んでいた


変態でありマゾヒストだった


このような性癖は

漫画やAVの中でしかいないと思っていた

現実に出会うとは思っていなかった


女が盛り上がるほどに

俺は冷めてしまう


正直に言うと

女の容姿があまり好みではなかった

それだけはいかんともしがたい


いくら俺を激しく求めても

容姿があまり好みではなかった


常に妻のことが頭に浮かんだ


やはり妻はいい女だなと思った


容姿でパートナーを選ぶということは

自分にとって

魅力的だと思える相手を選ぶことは


生物としてごく自然なことだと思った


もし自分にとって

あまり魅力的だと思えない女と結婚したら

とても不幸だなと思った


続く